■「からくり」の33までを購入してきました…。
現在までで26〜28を読んだところですが…。濃ゆい。濃すぎる。手持ちを読み返しているだけで2週間は楽しめそうなこの密度。「1冊抜かすと話がわからなくなる」という評判に恥じないものがあります。
疑問に思っていることが解決したどころか、「それってアリなの???」というような展開で、ストーリーテリングの妙には驚かされました。スゲー。こんな話って、どうやって構成するんだろう…。
ギイの200体破壊伝説は26巻冒頭で達成されてました。正確には208体破壊伝説。
■以下、疑問が解決した点。ネタバレ含む&長いので読まなくてよし。
■真夜中のサーカスの団長=フランシーヌ人形のことをナルミに尋ねられた時のギイの回答「すんでのところで取り逃がした」の意味は?
=これは「フランシーヌ人形がアクア・ウィタエに溶けたことを知っているが、エレオノールの出生を隠すために隠蔽しなくてはならなかった」が正解。
つまり、正二とギイ、鳴海と出会った「現代」では、エレオノールの秘密はギイのみが知り得る事実なので、エレオノールの出生を隠し、柔らかい石の場所を隠すために、ルシールやナルミすらも騙していた。
まあ、28巻でフェイスレスにバレちゃってますけど、あの時点では、ギイは隠すしかなかった。
■フランシーヌ人形があのアクア・ウィタエに溶けてしまったことが、エレオノールが「しろがね」になったきっかけ(=あのアクア・ウィタエにエレオノールが浸かってしまう)?
=半分だけ正解。
フランシーヌ人形はエレオノールをアクア・ウィタエに浸けてしまわないよう、瀕死の状態で井戸の壁を壊したのだが、エレオノールが自分で飲んでしまった。
■だとしたら、どうして父である正二とはあんな年齢まで離れていたのだろうか?
26のチラ見せで、少女になったエレオノールと正二が例の台詞「勝という子を守ってごらん」を交わすらしいシーンがあるが、時代を考慮するに、勝はまだ存在しないのでは…。
=正二自身は、エレオノールが実子であることを隠し通し、墓へ持って行った(28巻の時点では、勝も知り得ている)。
そして、「勝という子を守ってごらん」という、エレオノールにとっての呪縛をかけた「正二」は、実は「正二」ではなく、貞義=フェイスレスだった…というものすごいオチ。ここまでは読めなかったわ。
つまり、勝は預言された存在でも何でもなく、貞義=フェイスレスとは血すら繋がっていない。自分が設定した「勝」という名を持ち、都合の良い環境にある子供を「買い取った」だけ。
要はフェイスレスが取り決めた名前が先にあっただけ、ということ。
■また、勝救出劇の際、エレベーター内でエレオノール自身が「幼い頃にキュベロンの屋敷に幽閉されていた」とナルミに語っている(この時のエレオノールはショートヘア)が、後の巻ではある程度まではギイと一緒に人形破壊の旅をしていた(汽車に乗っているシーンなど、この時は既に髪が長く、アンジェリーナくらいある)…このあたりの整合性はどうなるのだろうか?
=エレオノールはしろがね年齢4歳まで、黒賀村の土蔵で幽閉されて育った。
が、窓から見えたという「操り人形の手」というのは事実としては出てこないので、フランシーヌ人形の記憶などが反映された悪夢を、しろがね年齢18歳、70年後のエレオノールが記憶している「形」なのかも知れない。
ギイは、フランシーヌ人形とフランシーヌ(オリジナル)の記憶によって精神的に不安定なエレオノールに対して、かの女を救い、アイデンティティを確立するため、あえてしろがねとして世界中連れ歩いた。かの女がしろがね年齢7歳になった時点でキュベロンに戻り、ルシール、マリー、タニアに預けた。
正二とギイの画策により、ルシールはエレオノールが孫だとは知らないままだったはず。
アンジェリーナの死は、エレオノールがしろがね年齢14歳の時、本物の正二が伝えている(実際はその70年前に亡くなっているわけなのだが)。
■また、この場合、「しろがね」=元ゾナハ病の罹患者という図式が当てはまらなくなるのだけど(当時のエレオノールはゾナハ病に感染していないはず)、このことはエレオノールに何か特殊な能力をもたらすのだろうか?
=どうやら「特殊な能力」というのはない模様。二人のフランシーヌの記憶を持っているところが特殊と言えば特殊。いつか、エレオノールがフランシーヌたちの記憶に気づくこともあるのかも。
■フランシーヌ人形は最後の最後で笑うことが出来て人間になった=心を持った、という描写になっているので、あのアクア・ウィタエにはフランシーヌ人形と、かの女の髪の毛に使われていたフランシーヌ(オリジナル)の記憶が溶けていることになる?
=これはその通りだった。
■ルシールの説明に寄れば、知識の一部として人形繰りの技術も「流れ込む」はずなので、あそこまで訓練する必要もないと思うんだけど。
=これはエレオノール自身によって説明が既にあった。「体を使うことは練習しなくては身に付かない」と。このことは、ジャコをフェイスレスの記憶によって操る勝にも適用されていた(=操作法はわかるが、体が覚えていないのでやりにくい)。
■ディーン・メーストル(貞義)はもしかして、記憶を転送した白金?
あと、フェイスレスもちょっとくさい…。
=全部同一人物!
白金が自分の全てをアクア・ウィタエによって移し替えた人間=白金・リボーン、これが後のディーン(貞義)、そしてフェイスレス。
あのしろがね犬はフェイスレスの記憶を持った犬(白金が実験として、自分の記憶&意志が溶けたアクア・ウィタエを飲ませた)らしいので、今後に何か出番があるのかも。
■ギイのロケットって、もしかして写真が二つ入るの?
=アンジェリーナの死はかの女の死後70年経過して伝えられたので、ルシールは娘が黒賀村の事件で死んだとは知らないはず。でも、ギイ&ナルミと行動していた際には、既にその死は知っていたので、アンジェリーナの写真でも問題はない。
アップになったロケットを見るに、中にはやっぱりアンジェリーナの写真が入っている模様。
■エレオノールが練習に使ってた「あるるかん」は両腕があったような…。
=練習用に複数体ある。「しろがね」はみな、あるるかんを使って練習するそうな。ギイも使えてた。
ってなわけで、秘密が「プチ解けて」ました。
勝の体を乗っ取った白金による補足もまたお見事。息つく暇なしの一大スペクタクルでした。スゲーわ、ホント。あんな面白い話、どうやったら出てくるんだろ。
じゃ、続きを読みますので今日はここまで。

