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August 14, 2008

2008年・フランス文化圏の旅<1>

さて、夏休みました。

2008年・フランス文化圏の旅

運転手:旦那
音響とお世話:わたくし
ガイド:きよし

行った場所:ケベック州モントリオール&ケベック・シティ(カナダ)

「きよし」は今回の旅に際し、新しく雇い入れたガイド。
以前のガイド「マリー」はどうしても声が小さく、指示が聞き取りづらいので解雇した。

「きよし」は北米ならば、カナダを含め、どこでも案内できる。
行き先を指示すれば道々で案内をしてくれるので、夜間でも問題なく移動が可能なのだ。

難を言えば、ヤツはカーナビなので、話しかけても返事をしてくれないことくらいだろうか。
そのため、退屈しのぎにはなってくれない(笑)

あと、込み入った市街に非常に弱く、衛星との通信に失敗して迷走する傾向がある。
モントリオールでもケベック・シティでも同様だったので、恐らくマンハッタンなぞガイドさせた日には、迷走しっぱなしになるはず(笑)

「きよし」の指示を聞く度、わたしは自分の母国語言語野の強さを思い知る。
どんなうるせェ音楽がかかってようと、「きよし」の指示は一度で全部聞こえるのだ。つまり、母国語の言語野が非常に強いからではないかと思われる。

しかも、何となく耳障りな声をしているので、耳に心地よい「マリー」の声と違い、耳に引っかかりやすいのだろう。

では、「きよし」のガイドによるアメリカ脱出行をお楽しみください、っつーか、こりゃ自分の為の記録だけど、よろしかったら。

1日目

さて、朝の10時頃に家を出たわたしたちは、ニューヨーク州をずっと北上し、国境を超えた。
イミグレが非常に厳しいのは聞いていたのだが、確かに以前より格段に、問答も検査も厳しい(わたしは前に2回、カナダはトロントに行ったことがある)。

わたしと旦那は比較的早く解放して貰えたが、若い子の6人ぐらいのグループなどは、荷物を全部開けて検査されていた。

入国も無事に済んで、モントリオールを目指してふと気がつくと、そこはメートル法の世界だった。制限速度もキロメートル表示だ。
普段、ポンド・ヤード法で生活している頭をいきなり切り換えなくてはならないので、ちょっと面倒くさい。

でも、生まれがメートル法の国なので、特に問題ないといえばない。
わたしの頭の中にはメートル法とポンド・ヤード法の2本の物差しが出来ているので、すぐに慣れた。

国境からモントリオールまでは2時間弱、カナダってくそ広いなあ、というのを自覚せざるを得ない、めっさ真っ直ぐな道を行かされる。周囲はトウモロコシ畑と名もない原っぱと放牧地だけ。

やがて、車が増えるに従ってすこしずつ街が増えてきて、その奥にとうとう、何やら背の高い建物が密集しているところが見えてくる。
それがモントリオール市街なのだが、この街はマンハッタン同様、島になっている。島全体が盛り上がったかのように、近代都市になってるのだ。

かつてはオリンピックが開かれたところなので、その名残が随所にある。
大きな橋を渡って島に行くが、この橋の下に流れているのはもちろん海じゃない。河だ。島の向かって左よりには大きな山があり、市街から見上げると、結構な迫力。

きよしが迷走を始めたのでちょっと困ったが、何とか市内のホテルに到着。
この日はモントリオールでも評判の、フレンチ系のお店に食事に行くことが目的だったので、すぐに街に出た。

ケベック州の民のことは、フランス語で「Quebecoi(ケベコワ)」という。
かれらはとても親切で、外国人にも優しい。冬が厳しい土地柄か、民がみんな、助け合いの精神を持っている(経験上、カナダはどの街でもそうだった)。
なので、フランス人以外には厳しい母国語の国・フランスに行くと、ガッカリする人が多いらしい。

しかし、イギリス英語に対してヒツジ語(オージー英語またはキゥイ英語)があるのと同様、フランス語に対してはケベック語があるそうな。
ケベック州では、パリからやって来た人が「何じゃそりゃ」と思うようなフランス語が通用しているらしい(伝聞)。

わたしはフランス語がちょっとわかるが、その「方言」がわかるほどには精通していないので、残念ながら、その歴然とした差はわからない(事実、旅行中はフランス語と英語のチャンポンになっていた)。

そんなわたしが一番、「そんなの使ったことないなあ」と思ったのは「Bon Matin(ボン・マタン)」。「おはよう」という意味なのだが、わたしが知る限り、フランスでは「Bonjour(ボンジュール)」だった。

「Bonne Journee(ボンジョーネ)」も良く言われたが、これは「Have a nice day」と同じ。フランスでは言われたことがないが、親切な民の国、カナダでは言われるんだろう。

ホテルのコンシアージュに懇切丁寧に教えて貰ったおかげで、20分遅刻してレストランに到着したが、ギャルソンも嫌な顔をせず、ちゃんと席を用意してくれた。

ちょっと昔のビストロ風の内装で、始末な感じがすごくカワイイ。
地元でもかなり有名な店で、コンシアージュももちろん知っていた。

料理も、少しばかりアメリカ的なものがあるものの、殆どはフレンチ系。
どれを食べても満足出来るという評判通り、今回の旅では一番のお気に入りになった。

オーダーを取るのもゆっくりめのフランス方式なので、混んでいたせいもあるが、ギャルソンはアメリカみたいにシャカシャカと注文取りに来ない。
まずは飲み物の注文をして、それにはパン(&バター)、食べ放題のコルニッション(ミニきゅうりのピクルス)が出される。

しばらくはそれらを楽しみながら料理を決めるのだが、この方式、非常に懐かしい(笑)
フランス式かどうかはわからないが、わたしが知る限り、パリではそうだった。せっかちなアメリカ人だったらクレームを入れるかも知れないくらい、ゆっくり。

味付けも意外なほどはんなり、盛り加減もちょうどよしで、久々にデザートまで全部堪能してしまった。

ケベック州は何でも食べ物が美味しいと言われているが、フランス文化圏だけあって、パンがとってもウマい。

この、自他共に認めるごはん好き、言うなれば「米猛者」とでも称されるべきわたしにして、ケベック州滞在中は、一度もごはんを食べたいと思わなかったのだから、相当だ。

つまり、わたしはパンそのものが嫌いなのではなく、マズいパンが嫌いなのだ、ということがよくわかった。美味しいパンがあれば、米への欲求は、さほど出てこないということだろう。

長期的には米ナシではやっていけないだろうが、一週間くらいなら全然平気だと思う。
このことで、アメリカで売っているパンがどれだけマズいかも、わかった。スーパー売りのパンがマズいのはよくわかっていたので、ちょっとばかりお高めの専門店で買っていたが、それでもまだマズかったとは…。

この日はそのまま、メトロ(サブウェイじゃないのよ!)に乗ってホテルに帰り、翌日の移動に備えた。

Posted by: Bliss Appledore | [Thursday] August 14, 2008 -- 11:51 |

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